目指すもの

阿部工業
代表取締役 社長

ABE TAKAYUKI

阿部 貴之

「必要とされる阿部工業」
であるために。

相手が本当に必要としているけれども手にはしていないもの。それを持っている人間は自ずと必要とされます。
阿部工業が目指す姿は、まさにそれです。私たちが手にしているものは、金属加工の技術です。中でも、プレス、板金に関して特化してきたという自負があります。設備にもこだわり、先進機材を積極的に導入してきました。しかし、現代社会において、設備面において他社と差別化できる要素は減りました。一方で、捉え方によっては、本当の企業力が問われる時代になったと言ってもいいのではないでしょうか。

たとえば、私たちは、図面を見てできるできないの判断だけをすることはありません。できないものであれば、できるようになるチャンスだと考え、たとえ赤字のプロジェクトになったとしても「投資案件」と位置付け積極的なチャレンジをしています。たとえば、私たちは、速度も品質のひとつだと考えています。経験したひとつのことを、徹底して速度を高めていくために機械をしっかり道具だと捉え、人の発想と技術を磨きながら適切により速く、より精度をあげるために知恵を絞っています。

コミュニケーションこそ、企業の品質

たとえば、私たちは、コミュニケーションにこそ、企業の品質があらわれると考えています。先進の労務管理システムを導入しながら、技術者が自分の仕事のプロセスを明瞭に把握するための体制を構築しました。クライアントから細かな修正が入った時に、どこの工程を改善すれば良いかが瞬時にわかります。
これをチーム制で運用し、モチベーションを向上できるように務めています。

全部きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、実際、弊社ではこれを愚直なまでに追求しています。結局、きれいごとを真面目に形にできるところが一番強いのだという信念がわたしたちにあるからです。はっきりいえば、ものすごく大変です。それでも、そこにこそ力を養うきっかけがあると考えています。

こうした中で重視しているのがやはり人材ですね。厳しいだけではダメ、やりがいのはっけんができるようにしなければならない。これは本当に難しいですね。永遠の課題です。

常に貪欲に。常に真摯に。

お話ししたいことは無数にありますが、私たちは「役に立つ阿部工業」を実現するために常に貪欲に、常に真摯に、あらゆる仕事に取り組んでいます。正直、足りないところがたくさんあります。そこを、お客様たちの目が見極め、 私たちに様々な角度から助言を与えてくれたことが、阿部工業を磨き上げて くれたと思っています。中のスタッフをできる限りお客様とのミーティング に立ち会わせたいと考えているのも、そうして磨き上げられていくことを実感してもらいたいからです。

時代を見極めるのがますます困難になってきました。むしろ、遠い未来を騒々しすぎずに、数年間の予測を立て続けていくことの方が、未来を正確に把握することに必要なのかもしれません。私たちもまた、お客様が向かう先を自ら勉強、研鑽しつつ、技術の醸成と高い満足度の実現という終わりなき歩みを進めてまいりたいと思います。